アカバ (ヨルダン)

死海とアカバ湾の間に位置するペトラ遺跡

アカバはヨルダン・ハシミテ王国、通称ヨルダンの南端に位置し、インド洋、紅海につながるアカバ湾に面した港で、サウジアラビアとイスラエル、エジプトを結ぶ海洋貿易の拠点として栄えてきました。また、リゾート地としても有名で、ここアカバから、たくさんの旅行者が世界遺産、ペトラ遺跡、ワディラム、死海に足を伸ばしています。観光業に力を入れているヨルダンですが、首都アンマンはパレスチナ暫定自治区と接していて、国民の半数余りが中東戦争によってイスラエルに占有されたパレスチナから難民として流入した人々とその子孫であるという事実もあり、現在でも困難な課題に日々直面している人々が多数います。

ヨルダンのチャレンジ・プログラムではアンマンにあるパレスチナ難民の居住区を訪れて人々の話をじっくりと聞きながら、彼らの生活の一面に触れる1泊2日の難民キャンプホームステイプログラムと、ヨルダン人の明るい人間性に触れることのできる、アカバ大学学生との日本アラビア文化交流を行っています。

 

  1. パレスチナ難民キャンプでホームステイー英語でのコミュニケーションに挑戦!
  2. ヨルダンの学生と文化交流

「パレスチナ難民キャンプでホームステイー英語でのコミュニケーションに挑戦!」

異国の地にてのホームステイや、英語での交流は、人生でなかなかできない素晴らしい体験。特にヨルダンのパレスチナ難民キャンプでホームステイをするなんて、ピースボートまたはGETでなければできない非常にユニークな体験です。

コミュニケーションを通して遠くに感じた世界も身近に

ヨルダンの寄港地アカバに着いたら、まずはバスに乗って首都アンマンへ。バスの中では地元ガイドの説明を英語で聞きながら、ヨルダンの歴史や文化に対する背景知識を深めます。英語の説明で分かりにくい部分は、同行するGETの先生が助けてくれます。ヨルダンに関するクイズやアラビア語のレッスンなどを行いながら、4時間の長い道中もあっという間。アンマンに到着すると、すぐにお昼の時間。ヨルダンの伝統的なパン、お肉、サラダ、野菜、ひよこ豆のペーストなどをいただきます。お昼の後は難民キャンプに向かいホストファミリーとの顔合わせ。「難民キャンプ」というと多くの人が「テント」を想像するようですが、このキャンプは出来てから40年も経っているため、テントに住んでいる人々はいません。しかし、人々が住んでいる家はとても質素で、最低限の設備しかなく、水道がない家もあります。このプログラムでは、ホストファミリーの少なくとも1人は英語が話せる家庭にホームステイ。英語が話せないホストのメンバーとの会話なども助けてもらいながら、お互いに第二言語である英語、また言語以外のコミュニケーションツールを駆使して、一生懸命意思疎通を図ります。コミュニケーションは多少難しいものの、家族は彼らのキャンプでの生活について一生懸命話をしてくれますので、話を聞くこちらも必死です。また、家族は私たちの生活や国に関しても関心があり、質問はつきません。

グローバル・イングリッシュを使って楽しむ
異国の地の出会い

難民キャンプに着いた日の夕方は難民キャンプ内にあるコミュニティーセンターにてイベントが企画され、ピースボートおよびキャンプの人々からスピーチやパフォーマンスなどがあります。イベントの後はその日にステイするホストファミリーの家に帰り、家族とゆっくり時を過ごします。翌日は、みんなで集まって折り紙など文化交流をした後、家族に貴重な出会いと体験に感謝し、お別れを告げます。

難民キャンプを出た後はヨルダンの有名な観光スポットである死海を訪問。極度に濃い海水にぷっかり浮かぶ経験は他ではできません。たっぷり遊んだ後はレストランでのおいしいお食事でチャレンジ・プログラムの締めくくり。帰りのバスでは先生や仲間とプログラムを英語で振り返り、感想を述べ合います。自分の目と耳をフルに使って彼らの生活に触れ、自分の言葉で直接難民キャンプに住む人々とコミュニケーションをとるという経験によって、彼らの生活について学ぶだけでなく、新しい考え方を身に付けることができるのです。

「ヨルダンの学生と文化交流」

浴衣の着方を教えてあげます

アカバ大学で英語を学ぶ学生たちとお互い第二言語である英語を使いながらの交流は、まさにグローバル・イングリッシュを駆使しての一日。共通の言語である英語を使って、アラビア語を第一言語とする学生たちが私たちからピースボートや日本のことを学び、私たちは彼らの生活や文化を学びます。

大学に到着するやいなや、先生や学生たちからの温かい歓迎。大学のキャンパスを案内してもらった後、GET生がピースボートの活動紹介、船がなぜヨルダンに寄港するのかの説明などを行います。そして、ハイライトでもある文化交流ではまず、ヨルダンの学生からのベドウィン(アラビア半島を中心とする中東や北アフリカの遊牧民)についての紹介。ベドウィンは伝統的な暮らし方を守って生きており、特に踊りや歌で数日間にわたりお祝いをする結婚式は有名です。彼らの結婚式を再現し、この会でも私たちを来賓として迎え入れてくれます。彼らにリードされながら一緒に輪になって伝統舞踊を踊り、歌の上手な学生が伝統的な歌を披露します。伝統的な儀式について学んだ後は、いよいよ私たちの番。日本文化紹介として、こちらからは彼らに盆踊りを教え一緒に踊ります。また、彼らのアラビア語の名前を漢字にして、習字で紙に書いてプレゼント。ヨルダンの伝統的な衣装を試着したり、着物と浴衣を彼らに着せてあげるシーンも。それぞれの文化紹介は、もちろんグローバル・イングリッシュを使って行われ、アラビア文化という異文化を身近に感じる大交流になりました。

一日で終わる交流ではなく、その後も手紙やメールで連絡を取りながら、またいつか会えることを願います

ヨルダンの学生さんも日本文化に触れて同じように感じてくれたならうれしいことです。 ヨルダンの学生もGETの受講生も、英語は第二言語でそのレベルは様々。しかし、コミュニケーションという目的のもとでレベルはあまり関係ありません。まったく最小限の英語でも、似顔絵を描くことでたくさんのヨルダンの学生に囲まれ、交流していたGET生も多くいます。

交流の後はおいしいヨルダン料理の昼食。ひよこ豆やゴマのペーストなど、日本ではもの珍しい中東料理の数々にわくわく、どきどき。学生から食べ方も学びながら楽しく昼食。そしておなかもいっぱいになった頃、彼らの地元の穴場スポットを案内してもらいます。アカバの街を十分満喫したら、バスで船に戻り、今度は私たちの家、ピースボートを案内する番です。彼らにとって自分の国を出て船で世界中を回るなんて夢のまた夢。ピースボートでの生活や私たちの訪問した国々に関して次々と質問が飛び出します。こうしてあっという間に1日が過ぎていきます。新しい中東の友達と連絡先を交換し、またいつか会うことを誓いながら、アッサラーム・アレイコム!