ケープタウン (南アフリカ)

「南アフリカでホームステイ」

テーブルマウンテン
入港時に見えるテーブルマウンテンと美しい町並み

入港する際にデッキから見えるケープタウンの街並みは非常に美しいものです。薄い雲がかかったテーブルマウンテンを背に高層ビルと緑が混じり合ったこの街には、様々なストーリーが存在します。南アフリカでは、かつてアパルトヘイト(人種隔離政策)が行われていました。当時、白人以外は差別を受け辛い生活を強いられていましたが、1991年のアパルトヘイト廃止以来、全ての人種が共存する道を歩み始め、南アフリカは世界から「虹の国」と呼ばれるようになりました。今回のチャレンジ・プログラムでは、アパルトヘイト時代に差別を受けていたカラード*)のコミュニティー「シルバータウン」の家庭でホームステイを体験します。

ケープタウンから30分ほどの道のりで、ホストファミリーが生活しているシルバータウン地域に到着します。バスでコミュニティーをまわり、地域の施設を車窓見学。ワールドカップが行われるスタジアム、コミュニティーのNGO施設、アパルトヘイト時代に殺された子供のモニュメント等…。アパルトヘイト時代に、元々住んでいた地域から引っ越さなければならなかったこと、差別に悩まされたこと、今でも不便なことが沢山あることなど、様々な話を聞きながらの見学です。

交流相手と一緒に作る折鶴

このコミュニティーの人々をつなぐ古い教会が今回の交流会場です。いくつかのゲームをした後、小さいグループに分かれて話をします。自己紹介に始まり、家族のこと、趣味、日々の生活など、お互いに聞きたい質問が次々と飛び出します。お互い緊張もほぐれ親しくなってきた頃に、ランチのいい香りが。おしゃべりを楽しみながら、南アフリカで有名なミートボールやルイボスティーを味わいます。

午後には日本の文化を紹介。習字、浴衣、折り紙などを英語で紹介します。習字で名前を書くコーナーが大人気。夕方になって全てのホストファミリーが揃ったら、待ちに待った顔合わせです。2人ずつ、自分のホストファミリーと会って各家庭に向かいます。夜は一緒に南アフリカの家庭の食事を楽しみます。一日中英語で話していると、頭がだんだん慣れてきたことに気づきます。分からない単語は絵に描いたり、身振りを使ってコミュニケーション。ホストファミリーと夜遅くまで話し続けたり、街を散策したり、限られた時間をめいっぱい楽しみます。

あっという間のホームステイ、
またすぐに会えることを願って

翌日が平日のため、ホストが仕事に出かける前にお別れしなければなりません。別れは惜しく、さよならを言いながらなかなか離れることができません。たった1日のホームステイでこんなに人々を近くに感じられるなんて…。バスが出発する時に、また会おうねと手を振ると寂しそうな笑顔を浮かべて手を振り返してくれます。優しいホストファミリーがアパルトヘイトを実際に生き抜いたことを考え、彼らの優しさとホスピタリティーを改めて実感。次はいつ会えるか分からないけれど、友情はお互いの心の中にずっと残ると確信を持って港へ向かうバスに乗り込みます。

* 「カラード」(Coloured)という言葉は、多くの英語圏では差別的な意味合いを持つが、現在の南アフリカでは、「混血の人」という意味合いで日常的に使われている。